国際水泳連盟は24日、世界選手権開催中のローマで総会を開き、昨年以来開発競争が激化している高速水着を制限する新規定案をまとめた。水着が体を覆う範囲を男子選手は腰からひざまで、女子選手は肩からひざまでと従来より狭め、素材は織物のみとする。米国選手団幹部によると、案の細かい取り扱いを28日の理事会で決める。今回の世界選手権には適用しない。
この提案が最終決定されれば、男子200メートル背泳ぎの入江陵介(近大)の幻の世界新記録を生んだラバー製やポリウレタン製、肩から足首までを覆う水着を使えなくなる。水着による記録への影響が少なくなるとみられる。
昨年、英スピード社のレーザー・レーサーを着た選手が世界新記録を連発。ことしはアリーナ社やジャケド社など欧州のメーカー製で、水着の表面をポリウレタンなどで覆った水着が威力を発揮した。記録を上げる効果が大きいために一部の選手からは「技術のドーピングだ」などと批判の声が上がった。
23日に米国など有力国のコーチらが集まり、案を固めた。水着だけに話題が集まる状況に批判的な現場の声が、国際水連を動かしたとみられる。
総会では、体を覆う範囲は米国が提案し、大多数の賛成で可決された。織物の定義については今後決める。26日から始まる競泳では高速水着を使えるため、多くの世界新記録が出ると予想されている。 (共同)
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