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【世界水泳】最後の高速レース? 来年から高速水着制限導入

 世界水泳の競泳種目がスタートした。国際水泳連盟(FINA)が24日の総会で、競泳水着の型と素材を制限する新規定を固めた。適用は来年からで、昨年の英スピード社「レーザー・レーサー」(LR)の出現を機に進化した高速水着が自由に使える世界大会は最後となる。北京五輪後、LR以上の記録を出す新型水着が開発されており、「最後の高速レース」となる今大会は世界新記録ラッシュが予想される。(青山綾里)  

 FINAは今年3月、過度に競技力を上げる高速水着に歯止めをかけようと水着の認可制を導入。5月に202タイプを認可し、6月には再提出を含む188タイプを新たに認めた。FINAは今大会、各メーカーに認可水着を選手へ無償で提供するよう要請。スピード社や日本の3社など計11社が会場内にブースを開き、選手は着用したい水着を提供される仕組みになっている。

 各国選手の注目を集めているのが、ポリウレタン素材を使ったイタリアのジャケド社製水着だ。6月の地中海大会でフェデリカ・ペレグリニ(イタリア)が女子400メートル自由形で4分0秒41の世界記録をマークするなど多くの好記録を生んだ。

他社製品も進化している。今月上旬の全米選手権では、男子背泳ぎの入江陵介(近大)のライバルとなるアーロン・ピアソル(米国)が、アリーナ社製「Xグライド」の改良版を着用し、200メートルで世界記録を更新した。デサント社製の改良ラバー水着も評判が良く、今やLRを「オールドスーツ」と呼ぶ海外選手もいるほどだ。

 ラバーやポリウレタン素材で肩から足首まで覆うことで浮力を生み出す高速水着に対し、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチが「水着に泳がされている感じがする」と指摘するなど各国から批判の声が上がっていた。FINAはこれに応える形で、水着が体を覆う範囲を男子は腰からひざまで、女子は肩からひざまでとこれまでより狭め、素材は織物のみとする新規定案をまとめた。

 「ようやく実力で勝負する本来の競泳に戻る」と平井コーチ。日本代表の上野広治監督も「水着(の条件)が平等になる。これで正常化する」と話し、各国の関係者も歓迎ムード。規定案の細かい取り扱いは28日のFINA理事会で決まる。

 ただ、今大会については高速水着の着用が可能なため、好記録が多く生まれる「エキサイティングな大会」(平井コーチ)となりそう。今回生まれた新記録は公認されるため、高速水着禁止後に世界記録としてしばらく残ることが予想される。「最後の高速レース」が展開される世界水泳は、歴史的な大会になるかもしれない。

2009.7.26 19:35

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090726/oth0907261935010-n2.htm

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