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世界水泳:競泳6種目で世界新 立石、末永は決勝に進めず

 【ローマ飯山太郎】水泳の世界選手権第10日は26日、当地で競泳種目がスタートし、4種目で決勝を行った。また、6種目で世界新記録が誕生した。

 女子四百メートル自由形決勝で、フェデリカ・ペレグリニ(イタリア)が史上初めて4分を切る3分59秒15で初優勝。男子四百メートル自由形はパウル・ビーデルマン(ドイツ)が、イアン・ソープ(オーストラリア)の持つ記録を0秒01上回る3分40秒07の世界新で制した。女子四百メートルリレーでは、オランダが3分31秒72の世界新で初優勝したほか、2位ドイツの第1泳者ブリッタ・シュテフェンが女子百メートル自由形の世界記録となる52秒22で泳いだ。男子四百メートルリレーは米国が3連覇し、北京五輪8冠のマイケル・フェルプスが一つ目の金メダルを獲得した。

 また、女子百メートルバタフライ準決勝では15歳のサラ・ショーストレム(スウェーデン)が56秒44で泳ぎ、00年に作られた最も古い世界記録、インヘ・デブルーイン(オランダ)の56秒61を塗り替えた。女子二百メートル個人メドレー準決勝でもアリアナ・クーカーズ(米国)が2分7秒03の世界新をマークした。

 日本勢は、男子百メートル平泳ぎ準決勝で立石諒(キッツウェルネス藤沢)が9位、末永雄太(チームアリーナ)は15位、女子百メートルバタフライ準決勝で加藤ゆか(東京SC)が15位、女子二百メートル個人メドレー準決勝も福田智代(コナミ高崎)が16位で、いずれも決勝に進めなかった。
 ◇ペレグリニ4分切る 女子四百自由形

 折り返すごとに会場のボルテージが上がる。女子四百メートル自由形。ペレグリニは250メートルを通過してから加速した。300メートル通過で自身の持つ世界記録を0秒23上回り、350メートル通過では1秒03、そしてゴールした時には1秒26更新していた。地元イタリアのヒロインの力泳を、観客は総立ちでたたえた。

 北京五輪の同種目では、予選で五輪新記録を出しながら、決勝ではタイムを落として5位。二百メートル自由形で金メダルをとったものの、イタリア国内のメディアからは、勝負弱さを指摘された。それだけに、今大会の四百メートルには雪辱がかかっていた。

 予選では前半200メートルまで、6月に自身が樹立した世界記録を上回るタイムで泳いだが、後半伸びなかった。それだけに予選後は「希望を失っていた。体調が悪くて休んでいた。決勝の10分前まで大変な厳しい状況だった」という。しかし、その決勝では重圧を吹き飛ばす泳ぎを見せ、北京金メダルのアドリントン(英国)にも完勝。「歴史に残るレースができた」と喜んだ。

 16歳で出場した04年アテネ五輪では、二百メートルで銀。イタリア史上最年少のメダリストとなった。ファッション誌でモデルを務めるなど、イタリアスポーツ界きっての人気者だ。表彰台で国歌が流れると、ローマの雲一つない夕空にヒロインと観客の大合唱がこだました。【飯山太郎】
 ◇欧州製「ラバー」に敗退

 男子百メートル平泳ぎ準決勝1組。上半身まで覆う「つなぎ」タイプの水着を着ていないのは、立石、末永の2人だけだった。その光景は日本勢が今後迎えるであろう厳しい戦いを象徴していた。

 ともに入江陵介(近大)が5月に二百メートル背泳ぎで1分52秒86の好タイムをマークしたデサント社製の改良版で臨んだが、準決勝で敗退。0秒01差で決勝進出を逃した立石は「後半抜け出せるかなと思ったが、練習が足りなかった」と話し、水着の影響については「自分が今最高と思うものを着た。それを選ぶのも選手の実力」と淡々と語った。

 普段は辛口の日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは「立石は自己ベスト(59秒48)に近いところまで行ったが」とかばう一方、「海外のコーチの間で『ニュースイミング』という言葉が出ている。女子百メートル自由形で(26日に樹立された世界新)52秒22というタイムなんて昔は考えられなかった」。26日に誕生した個人5種目の世界新は、いずれも欧州製のラバー系水着によるもの。平井コーチは「大会直前のスペインでの高地合宿で海外チームと情報交換し、日本は遅れていると感じた」と語る。

 もっとも、来年からの水着の新規則では、素材は織物に限定される見込みで、ラバー系が使用される世界選手権は今回限りとなる。良い意味でも悪い意味でも歴史に残る大会の幕が開いた。【飯山太郎】

2009年7月27日 10時21分 更新:7月27日 13時39分

http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2009/07/27/20090727k0000e050009000c.html

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2009年07月27日 10:21に投稿されたエントリーのページです。

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